タイトル:サイバーセキュリティの普及に不可欠な学生向けの動機づけ

Sep 16, 2025
1 minutes

デジタルとサイバーセキュリティに不可欠なのは、教育と受け皿だけでなく動機づけ

社会経済や企業活動のデジタル依存度が高まることで、サイバーセキュリティはますます重要になっています。国際経営開発研究所(IMD)「世界デジタル競争力ランキング」では、日本のデジタル競争力は67カ国中31位に位置する中、サイバーセキュリティは45位、デジタル・テクノロジースキルは67位と最下位に位置しています。デジタル投資の重要性が企業レベル、国レベルで謳われる中、特に日本のサイバーセキュリティとデジタル人材の領域では一層の投資が必要ともいえます。

デジタルやサイバーセキュリティの観点で競争力の高い国づくり、企業づくりに向けては、学校レベルでの教育や、官民でのセキュリティ人材育成などの様々な取り組みが行われています。これら取り組みは非常に有意義なもので、国として継続的に投資するべきものですが、そもそもITやサイバーセキュリティに関連した職業機会やキャリアパスがなければ意味がありません。サイバーセキュリティに対する啓発活動だけでなく、ITやサイバーセキュリティに関連した業界や企業、仕事に対する若年層の動機づけが不可欠です。

パロアルトネットワークス初のインターンシップイベントを開催

これまでパロアルトネットワークスの採用活動では、外資系企業によくあるように中途採用を中心に人材の発掘を行ってきました。しかしながら、中途採用のみに依存した企業活動では、自社だけでなく業界全体、国全体のサステナブルな成長には不十分であると考えました。手始めに第二新卒の採用がグローバルレベルで始まり、日本国内でも複数名が採用されました。そして今回、日本オフィスとしては初めて2025年8月20日に学生を対象にインターンシップイベント「Palo Alto Networks One Day Internship」を開催しました。

ITやサイバーセキュリティが社会的にもますます重要になっているにも関わらず、業界や仕事、パロアルトネットワークスのような企業で働くことに対するイメージが湧きにくいことが課題の1つにあると考えています。そこで今回のイベントでは、学生の皆さんにサイバーセキュリティそのものに加えて、業界や仕事に対するイメージと関心を少しでも持ってもらうことにフォーカスしました。

当日は16の大学から23名の大学生、大学院生の皆さんに参加していただきました。午前は業界と企業、仕事に対しての理解を深める時間、午後はより多くの学生の皆さんにサイバーセキュリティに興味を持ってもらうために何ができるかを、当事者である学生の皆さんにグループに分かれて考えていただき、議論の結果を発表していただく時間にしました。学生の皆さん同士で積極的な意見交換が行われ、納得感の高い問題提起や施策案が全てのグループから共有され、我々としても気づきの多いグループワークになりました。

これまで学生を対象とした施策を行っていなかったことから、今回の企画が学生の皆さんに受け入れてもらえるか、学生の皆さんにとって満足度の高いイベントにできるかどうかが不安材料でした。蓋を開けてみると、参加者の皆さん全員が良いイベントだった、サイバーセキュリティの重要性が理解できた、9割以上の皆さんが業界や会社で働くことに対するイメージが湧いたと回答してくれました。多くのフリーコメントでのフィードバックもいただき、中にはパロアルトネットワークスで働きたいとコメントしてくれた学生さんもいました。

暗中模索で始まった企画であるにも関わらず、好意的に受け入れてくれた学生の皆さんには感謝しかありません。しかし、今回のイベントはスタート地点にしかすぎません。今回参加していただいた学生の皆さん、そしてより多くの学生の皆さんにITやサイバーセキュリティの業界や仕事に関心を持ってもらうためには、今回のイベントで得られた学びを踏まえた改善を含めて継続して活動していく必要があります。

パロアルトネットワークスでは、今後の新卒採用に向けての活動を一層強化すると同時に、昨日よりも今日、今日よりも明日がより安全な社会が国内で実現できるよう、学生の皆さん向けの活動を継続していきます。今後のイベントについては、当社SNSなどを通じて発信していきますが、興味のある学生の皆さんの参加をお待ちしています!


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